感谢收听,期待你对本期节目的评论留言哦~お兄様へ
この手紙を、いつどこで読まれているか,私には想像もできません。お別れする日が刻々近づくのを感じるいま、最後の思いを込めて、これをしたためました。
不思議なものですね。命の灯火が小さくなるにつれ、幼いころ、二人、大陸の町で過ごした思い出ばかりが、胸に溢れてくるのです。あのころ、幼い私が母のいない寂しさに泣き出すと、お兄様はいつもお父様の信じた神の教えを話してくださいました。
人の価値は身分にはない、富にもない、ただその人の心の美しさ、尊さにあるのだと。傷ついた人と一緒に涙を流すこと、悲しむ人の心の支えになってあげること、それがどんなに大切なことか,私は一身に聞き入ったものです。
そして、虐げられた弱い人々を、命の限り助けてあげたい、それが私の夢になったのです。けれど、願ったよりもはるか夢には届かないまま、いまれる私の命は尽きようとしています。
それなのに、私の心は一つも曇ることなく、未来を見つめているのです。たとえこの身が地上から消えても、お兄様がきっと夢を叶えてくれる、そう信じているから。
人々は知っています。誰が希望の光になるか、誰がみんなを導き、守り続けるか。人々を助け、守る、それはお父様、お母様、そして兵衛おじうえの永遠の夢でもあるのです。
私には見えるのです。人々が汗を流し、いたわりあい、微笑むその日が。さようなら、お兄様。お兄様が夢を叶える日、私も必ずおそばにいます。